弘前大学教育学部附属小学校
UPIC設置状況
全科目を専任の教師が教えているため、毎時間教室を移動して準備している。プロジェクタは各階の廊下に置いてあるのでUPICとパソコンのみ持参し、設置にかかる時間は3分程度。黒板の中央にシートを貼り付け、その上に学習する単元を大きく板書。両脇には子どもの発言を書き込み、ポイントをまとめていく。
5年生 算数
「長方形を分けると」という単元で、長方形の内側の任意の点を頂点として向かい合う三角形の面積は、底辺と高さが変わらないため一定であることを学習する。
自作のデジタル教材で長方形を表示させ、格子点を頂点としたときにできる三角形を見せる。上下の辺を底辺とした三角形を赤、それ以外を白で表示する。赤と白それぞれの面積を各自で計算させて発表させる。どの格子点を頂点としても赤と白の面積はそれぞれ長方形の半分であり変わらないことに気づかせ、実際に子ども達がデジタルペンで頂点の位置を変えてみながら確認する。さらに、内側の格子点を頂点とした三角形の面積が、格子点で区切られる上下それぞれの長方形の半分であることに気づかせる。
計算方法や確認できた法則などについて、ひとりの子どもが発表したことを別の子どもに説明させたり、他の子の発言をもう一度言わせたりするなど反復によって意識に定着させていく。またハードルを下げて発表の機会を増やすことにより、自信をつけさせ自分の考えをことばで表現できるように指導している。
頂点を移動させても面積が長方形の半分になるか確認
実際に動かして目で確認すると理解しやすい
一人でも多く発表できるように工夫された授業
授業でUPICを使用する際のポイント
その1 : 子ども達にも積極的に使わせる
電子黒板は教師が使うだけでなく子どもにも使わせる
UPICにはケーブルがないので子どもが操作するときも安心
ペンの精度がいいので押したいところを正確にタッチ
その2 : 図形の説明にはデジタル教材が便利
図形の単元ではデジタルの可変性と即時性が便利
条件を変えたときの結果をその場で表示できる
じっくりと定着させたいまとめは横に板書していく
その3 : 想定を言葉でまとめてからデジタル(視覚)で確認
頂点が移動した時の面積をノート上で計算
説明を言葉で発表できるように隣の人と話し合う
面積がいつも半分になるか、実際にデジタル教材で確認
その4 : 準備は極力シンプルに
プロジェクタは専用台に設置して各階に常備
UPICシートを黒板に貼る
4点にタッチするだけで位置合わせが完了
先生のコメント
電子黒板はほぼ毎時間使用しているが、特に図形の単元ではデジタル教材を使うことによって分かりやすく教えることができる。教材は単元に合わせて自作しており、作りためたコンテンツが多数ある。
子ども達には積極的に発表させるようにしており、子どもが前に出てきて黒板に書き込んだり、指示棒でデジタル教材を示しながら説明したり、デジタルペンで画面を操作したりと教室内を動き回ることが多い。黒板の前には配線が出ないよう配慮しているが、その点ケーブルがないUPICは足を引っかける心配がなく、とても良い。また、子ども達が発表をするときにペンが位置ずれをしているとそれを気にしてしまい話がそれてしまうことがあるが、UPICはデジタルペンの精度が良いので授業の流れを止めることがない。プロジェクタを動かしてしまったときでも位置合わせは4点をタッチするだけなのですぐに調整できる。
シートタイプなので移動や設置も楽に行うことができる。科目ごとに専任の教師が入れ替わるため、機材の準備時間も利用して子ども達と話をしながらクラス全体の様子を把握するようにしている。
他の電子黒板との違い
お客様情報
学校名 | 弘前大学教育学部附属小学校 |
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